@article{oai:opcnr.repo.nii.ac.jp:00000179, author = {安谷屋, 均 and Adaniya, Hitoshi}, issue = {15}, journal = {沖縄県立看護大学紀要, Journal of Okinawa Prefectural College of Nursing}, month = {Mar}, note = {摘出した家兎の右心房版本を用い、洞房ブロックにおけるアセチルコリン(Ach)の作用を検討した。標本は洞結節および分界稜、心房中隔、房室結節を合む輪状構造を保持する型で作製した。微小電極法により洞結節および分界稜の膜電位を双極電極により心房中隔の表面電位をそれぞれ記録した。洞房伝導の最も速く行なわれる洞結節と分界稜右枝との問(洞稜領域)を切断することにより、伝導様式から2つのType AとBの第1度洞房ブロックがみられた。19例中13例に生じたType Aは洞結節からの伝導が分界稜右枝を先行し、残りの6例に生じたType Bは心房中隔への伝導が先行した。正常条件下でAch10^-7g/mlを投与すると、20例全例に洞房伝導時間の遅延すなわち第I度の洞房ブロックのみがみられ、その伝導様式は投与前後で変化はみられなかった。また、洞周期はAch投与前後で有意に延長した。Type Aの第I度洞房ブロックにAchを投与すると、8例中4例は洞房伝導がさらに有意に遅延し、残る4例はWenckebach型の第II度洞房ブロックがみられた。Type Bの第I度洞房ブロックを呈した10例にAchを投与すると、全例に第III度洞房ブロックがみられた。洞稜領域にある優位伝導路はAchに対し抵抗性が強いが、心房中隔への伝導経路は抵抗性が低いことが判った。Ach投与により発生した第I度から第III度洞房ブロックは、正常液やAch+アトロピン混合液投与により1:1 伝導に回復したことから、これらのブロックはAchによる作用であることが判明した。以上のことから、優位伝導路が健常の場合、アセチルコリン投与は第I度洞房ブロックのみを発生させるが、優位伝導路が傷害され、さらにアセチルコリンが加わると容易に第II度あるいは第III度洞房ブロックに移行することが判明した。}, pages = {17--31}, title = {洞房ブロックにおけるアセチルコリンの作用}, year = {2014}, yomi = {アダニヤ, ヒロシ} }