@article{oai:opcnr.repo.nii.ac.jp:00000275, author = {加藤, 美月 and Katou, Mitsuki and 神里, みどり and Kamizato, Midori and 謝花, 小百合 and Jahana, Sayuri}, issue = {22}, journal = {沖縄県立看護大学紀要, Journal of Okinawa Prefectural College of Nursing}, month = {Oct}, note = {目的:緩和ケア病棟と精神科病棟の看護師が抱く統合失調症を有する終末期がん患者への緩和ケアの困難感とその対応について明らかにし、緩和ケアの質向上への示唆を得ることを目的とする。 方法:第1段階では、緩和ケア病棟看護師3名、精神科病棟看護師3名へ統合失調症を有する終末期がん患者への緩和ケアの困難感やその対応について半構造化面接を実施した。データは逐語録を作成し、質的帰納的に分析した。第2段階では第1段階で得た結果をもとに、ディスカッションを2回実施し、緩和ケアの質向上に向けて両病棟で取り組む内容について検討した。 結果:緩和ケア病棟看護師の困難感として、【家族も統合失調症である場合のグリーフケアの難しさ】など8カテゴリーが抽出され、その対応は、【精神症状がある時の医療用麻薬の使用のタイミングを図る】など6カテゴリーが抽出された。精神科病棟看護師の困難感は、【がんの症状が進行したときの終末期ケアへの難しさ】など4カテゴリーが抽出され、その対応は、【患者の幻聴から身体症状と精神症状の見極め】など5カテゴリーが抽出された。また、両病棟看護師に共通する困難感は、【精神症状が強い時の身体的ケア介入への難しさ】などがあり、その対応は【病棟スタッフ内での連携】などであった。第2段階のディスカッションでは、緩和ケアの質向上のために両病棟が協働で事例検討やカンファレンスを定期的に開催する必要性を確認した。 結論:緩和ケア病棟看護師の困難感の特徴は、家族や療養環境、ならびに病棟・他施設連携に関連した困難感などであり、精神科病棟看護師の困難感の特徴は、がんが進行した時の終末期ケアへの困難感であった。患者の精神症状に関連した困難感は、両病棟看護師に共通しており、それぞれ専門性を活かしたケアを実践していた。今後は病棟間の連携体制を構築し、情報共有やカンファレンスなど定期的に協働で行うことが必要である。}, pages = {15--28}, title = {統合失調症を有する終末期がん患者の緩和ケアの困難感と質向上に向けた取り組み}, year = {2020}, yomi = {カトウ, ミツキ and カミザト, ミドリ and ジャハナ, サユリ} }