@article{oai:opcnr.repo.nii.ac.jp:00000276, author = {屋比久, 夏生 and Yabiku, Natsuki and 神里, みどり and Kamizato, Midori and 謝花, 小百合 and Jahana, Sayuri}, issue = {22}, journal = {沖縄県立看護大学紀要, Journal of Okinawa Prefectural College of Nursing}, month = {Oct}, note = {目的:外来通院中のがん患者のアドバンス・ケア・プランニング(以下,ACP)に関する医療者の認識と外来におけるがん患者のACP支援を促進するプロセスを明らかにすることで、外来通院中のがん患者のACP促進のための示唆を得ることを目的とする。 方法:A病院の外科外来において、アクションリサーチを行った。第一段階はがん看護専門看護師2名、医師3名、外来看護師2名に外来通院中のがん患者のACPに関する認識について半構造化面接調査を行った。また、外来通院中にACPが必要と考えられるがん患者のスクリーニグツール(以下,ACPスクリーニグ)を研究者が作成し、導入について検討した。第二段階は第一段階で得られた医療者のACPに対する認識などの結果から課題を明確化し、解決に向けた具体策の計画、実施をがん看護専門看護師と協働して行った。第三段階は具体策の評価を行った。得られたデータは質的帰納的に分析した。 結果:第一段階では、がん看護専門看護師の認識として、【根治できない場合、社会的サポートが脆弱な患者に介入が必要】【患者の思いの表出、治療や生活の変化は介入のタイミング】などがあり、医師の認識としては【バッドニュースを伝える困難感】などがあげられた。また外来看護師は【外来で患者・家族に個別に関わることの難しさ】などを認識していた。ACPスクリーニングではマンパワーが課題となったが、スクリーニング項目を限定することで実践できるように工夫した。第二段階では医療者間でACPに対する認識を共有する必要性などの課題が明らかになった。具体策として既存の苦痛スクリーニングにACPスクリーニングで重要とされたADL及び栄養指標の低下に関する項目を追記した。さらに、外来通院中のがん患者に対するがん看護専門看護師による介入基準と専門スタッフによる介入フローチャートを作成し、その導入に向けて関係職種との調整を行った上で活用できるようにした。第三段階では、ACPの具体策を実施することで、ACPが必要な対象者を早期にスクリーニングし、がん看護専門看護師の支援に繋げられるようにした。 結論:がん看護専門看護師、医師、外来看護師は、それぞれの立場で、困難感や外来システムなどに課題があると感じていた。これらの課題を解決すべく、医療者間でACP支援が必要な患者に対して共通認識を図り、がん看護専門看護師やその他の専門スタッフの支援に繋げるACP具体策を考案し実践した。これらの取り組みのプロセスを明確にすることで、外来通院中のがん患者に早期からACP支援の可能性を見いだすことができた。今後この様なプロセスを充実させ、組織的な活動として継続していくことが重要である。}, pages = {29--48}, title = {外来通院中のがん患者のアドバンス・ケア・プランニング促進に向けた取り組み}, year = {2020}, yomi = {ヤビク, ナツキ and カミザト, ミドリ and ジャハナ, サユリ} }